福岡県八女市の野田製菓では伝統の銘菓「黒棒」をつくっています。
野田の黒棒に使う黒砂糖は数種類。
国産もあれば外国から輸入しているものもあります。風味やコクが強いもの、独特の甘さがあるもの、あっさりして後味がいいものなど産地や精製の仕方によって黒砂糖にもたくさんの種類があります。それぞれ特徴が違うものを黒棒に最も合うようにブレンドして、おいしさを引き出しています。
これは、年毎の砂糖の出来に左右されない安定した美味しさを追求した伝統の知恵でもあります。
黒棒は時間が経つと表面がだんだん結晶したように白っぽく変化していきます。これは、表面の砂糖に含まれていた糖蜜分が生地や砂糖結晶に吸収されるためで糖蜜の膜が薄くなった結果、白っぽく見えるようになりますが品質や味には全く問題ありません。
「蜂みつ入り」は普通のより甘いの?とよく尋ねられます。
「蜂みつ入り」には国産の純粋蜂蜜をふんだんに使いますがこれにより生地が香ばしくしっとりした感じになるのが特徴です。黒砂糖の味がしっかりしているので甘さの違いはほとんど分かりません。
昔から、黒棒には小さいサイズと大きいサイズの黒棒がありました。戦後、小さい黒棒が1~2円だった時代に大きい黒棒は「5円もの」と呼ばれ憧れのお菓子だったそうです。
この「5円もの」の流れをくむのが「野田の黒棒」で、大きいサイズのしっかりとした黒棒です。
かつて白棒は夏場の商品だったのですが、おいしくするため試行錯誤していくうちに日持ちが短くなり現在10月から4月までの限定生産となっています。